ご挨拶

    Kanazawa Coronary Conference(KCC-2024)開催にあたって

 この度、第21回目の金沢コロナリ-カンファランス(KCC-2024)を開催にあたり、世話人を代表してご挨拶を申し上げます。今回のKCC-2024は、2024年3月15日(金)、16日(土)金沢市の石川県地場産業振興センタ-において開催いたします。
新型コロナウイルス感染症が、本年5月に5類感染症となり、本年もまたホームグランドである地場産業振興センターで、対面での開催の運びとなりました。
 PCIの現状としては、2004年にCypher Stentが国内で使用可能になってから、DESの進歩には目を見張るものがあります。現在使用している第3世代のStentは、DESの最終モデルと言っても過言ではないと思います。
この様にDESが進歩した現在においても、DES留置を避けた方が良い病変があることも事実です。病変形態や病変部位を考えて、安易にDES留置を避けて明日に繋がるPCIが望まれるところであります。加えてStentは、一度留置した場合には簡単に取り出すことのできないDeviceであることを忘れてはならないと思います。
この様な観点から石灰化病変に対しては、DCA、Rotablator、Diamond backの後DCBを駆使いて、Stentを使用しない治療が行われる様になってきました。
 さらに、以前のPCIと異なり虚血の評価やプラ-クの性状を知るための、FFRや各種イメ-ジングモダリティを使用して適正な診断を行う事で、治療の標準化が期待できるようになりました。
 一方でEVTに関しても新しい手技の開発、下肢動脈に使用できるDESやDCBの登場により盛んに行われるようになってきました。
 現在、PCIやEVTは、Deviceの進歩により、少し経験を積めば誰にでもできる手技となり、低侵襲的治療として市民権を得ましたが、症例によっては、ピットフォ-ルが存在するのも事実です。
 KCCライブでは、ライブデモンストレ-ションの他に、ビデオセッション、スペシャルレクチャ-、ハンズオンセミナ-などを予定しております。又、ライブを通して安全な手技の普及と北陸地区のインタ-ベンションに発展に寄与できれば幸いです。
スタッフ一同みなさんと金沢で、お会いできる事を楽しみにしています。

                        北陸PTCA教育ライブ研究会
代表世話人 北山 道彦
(金沢医科大学病院 心血管カテーテル治科)

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